[一般科] 鈴木 純二(すずき じゅんじ)
職名:教授
今年の役職:
教務主事,FD/SD委員長,授業合同WG主査,学習支援WG主査,環境管理委員,教学IR室員,L/T推進室長,スタートアップ教育推進室員,理科主任,テニス部顧問
専門分野:電気化学,固体化学
~ひとこと~
趣味だったもの:プロレス,フォークギター演奏
数理科学科(一般科:化学)ですが,電気工学っぽい研究(電池の研究)をしていますので,お邪魔しています.「プロレス魂」で「明るく,楽しく,激しい,授業・学級運営・学年運営・研究室運営」をモットーとして,日々,精進しています.
鈴木研究室
鈴木研究室では,充電できる電池の研究をしています.
電池のための,新しい電極材料を開発すること,現在使われている電極材料を工夫することで,電池性能の向上を目指しています.
具体的には,一度の充電で,何時間も,何日間もつかえることを目指した研究(高容量化),短時間で充電できたり,短時間で沢山の電気を取り出せるようにすることを目指した研究(高出力化),より安価な材料で電池をつくることを目指した研究(低コスト化) をしています.
鈴木研究室では,電池材料の研究をするため「化学」について深く勉強します.
高容量化のためには物質の構造について勉強します.
高出力化のためには化学反応の速さについて勉強します.
低コスト化のためには,総合的な化学の知識と,創意工夫によるアイディアが必要となります.
実験装置/測定装置
グローブボックス:外気に触れることなく,電池を組み立てたり分解したりする装置です.
電気溶接機:瞬間的に大きな電流を流し,金属を溶かして,溶接します.電極をつくるために欠かせない装置です.
電気炉 :最大で1200℃まで加熱することができる装置です.アルゴンなどのガスを流しながら加熱ができます.主に加熱して,電池材料の表面処理を行ないます.もちろん粉末試料を「焼結」することもできます.
小型真空蒸着装置:装置内を真空にし,加熱して金属を溶かして,蒸気にします.その蒸気を基板に付着させると薄膜ができます.金属を2種類混ぜて蒸気にすると,金属の交じり合った薄膜もできます.このようにして,新しい電池材料をつくります.「蒸着」は0.05秒でできると思っている人もいるかもしれませんが,数時間かかります.
電気化学測定器:電池の性能を調べる装置です.今は,化学反応の起こりにくさ(反応抵抗)を電気化学的インピーダンス測定によって調べています.他にも,電池の充放電の速さ,電気を蓄える量を調べることができる装置です.
測定中のセル:電池の中でどのような反応が起きているかを観察するためにガラスセルを用います.
原子吸光分析装置:溶液中に存在するイオンの濃度を高感度で測定します.銅など金属中を透過してきた,リチウムやナトリウムの検出のために使用しています.