コミュニケーションが大切です

エンジニアは,コミュニケーションが大切です

実験や実習では,電気回路を自分ひとりで作り上げます。しかし,現代社会の課題を解決するシステム(電気回路やコンピュータやネットワークが複雑に絡み合ってきます)を1人の力で作り上げることは,ちょっと無理です。みんなの力(知識や技術)を合わせなければ,課題は解決できません

みんなの力を合わせるには、自分の考えていることを人に伝え(プレゼンテーション),人の意見を聞き,その人が何を考えているのかを正しく理解し、その考えに対して意見やアドバイスを伝える(コミュニケーション)ことが必要になります。

 卒業研究では,自分で選んだ研究テーマを,先生の研究室で先輩(専攻科生)や同級生と一緒に研究します。そこでは,指導の先生や研究室の仲間と意見を交わしながら進めます。また,研究室内だけでなく,学内や学外からも意見を聞いたり、研究を発表したりする機会もあります。その中で、自分の考えに独りよがりにならず、良い意見を取り入れ、修正しながら進めることが大切です。

もちろん卒業後の進路も,学科長やアドバイザー(担任)の先生だけでなく,いろいろな人と相談して決めることが失敗しないために重要です。

高専生活の中でも、いろいろな悩み事が出てくると思います。そのようなときにも、友人や先輩や先生や、いろいろな人と相談できれば、良い解決策がきっと見つかります。

部活動やロボコンなどの課外活動、学生会や学外での活動など、積極的に参加してコミュニケーション能力を磨いてください。メールやSNSではなく、直接に会って話をすることがコミュニケーションを磨く第一歩です。


就職活動では、必ず面接を受けます。どこの企業も面接を最重要視しています。これは、エンジニア(に限りませんが)の仕事では人と会って話すことが多く、コミュニケーションが重要であるからです。おそらく君たちが思うことの10倍以上のことを、企業の面接者は見抜きます。教員が“ここが弱いなあ”と思っていたところを、ズバリ指摘されることがしばしばです。


直接会うことで人は多くの情報を発します。わずかな仕草や態度にも、いろいろなことが表れます。ふだんから人と会い、会話ができ、議論できる(一方的に話すだけではダメです)能力を高めていなければ、いざ面接となったときには間に合いません。

コミュニケーション能力を身につけましょう!